執行間近の死刑囚の冤罪を晴らすべく、刑務官と前科者コンビが苦難の中、真相を追究していく物語。
個人的に期待していたミステリーの要素が、思いのほか薄く少々肩透かしを喰らった…と思いきや、死刑や制度に関する実態がリアルに描かれていた場面には感服した。これは私にとってヒューマンドラマだった。
加害者と被害者のみならず、罰を以って裁く者、刑を執行する者が存在すること。そして極刑となる死刑執行に携わる方々の苦悩や葛藤を示し、考えさせてくれた本作品に感謝。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年9月28日
- 読了日 : 2020年9月28日
- 本棚登録日 : 2020年8月1日
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