人魚の眠る家 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎 (2018年5月30日発売)
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敢えてしばらく、読書サイクルから外していた東野圭吾。そろそろここいらで読みたくなって、積読の中から引っ張ってきた。

脳死、臓器移植をテーマとして、脳死疑いの娘への、母親の、家族の、愛情の尽くし方、生かし方、生かされ方が描かれた作品。

重いテーマだが、分かりやすく、練りに練られた展開、読み手を惹き込む文章・ストーリー、特にエピローグは素晴らしく、この難題に対して見事に1つの答えが記されている。

「この世には狂ってでも守らなきゃいけないものがある。」

母親が語ったセリフが、とても印象深かった。

結論、私にとっては名作であった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2020年10月13日
読了日 : 2020年10月13日
本棚登録日 : 2020年9月30日

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