敢えてしばらく、読書サイクルから外していた東野圭吾。そろそろここいらで読みたくなって、積読の中から引っ張ってきた。
脳死、臓器移植をテーマとして、脳死疑いの娘への、母親の、家族の、愛情の尽くし方、生かし方、生かされ方が描かれた作品。
重いテーマだが、分かりやすく、練りに練られた展開、読み手を惹き込む文章・ストーリー、特にエピローグは素晴らしく、この難題に対して見事に1つの答えが記されている。
「この世には狂ってでも守らなきゃいけないものがある。」
母親が語ったセリフが、とても印象深かった。
結論、私にとっては名作であった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年10月13日
- 読了日 : 2020年10月13日
- 本棚登録日 : 2020年9月30日
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