高級住宅街で起こった家庭内殺人事件。
総じて、殺人事件の真相を追求していく…というよりも、登場する家族の考え方、家族の在り方、こだわり方などがそれぞれ自己中心的で見苦しい戯言を、人間模様を見させられる作品。
登場主要人物の誰1人として共感出来ず、母や娘が言い放つ悪態には不快を感じ、読み終えてページを閉じてからも、結局それぞれの本質的な問題は解決されていないことにモヤモヤが残った。すべて中途半端なのだ。
しかしこれはすべて、著者の意図する狙いなのだ。
そう捉えると、私は面白い作品だと思った。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年9月17日
- 読了日 : 2020年9月16日
- 本棚登録日 : 2020年8月29日
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