君ハ僕ノモノ (新潮文庫 ク 4-17)

  • 新潮社 (2002年4月1日発売)
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感想 : 6
4

アメリカの作家メアリ・H・クラークの長篇ミステリ作品『君ハ僕ノモノ(原題:You Belong To Me)』を読みました。
『見ないふりして』に続き、メアリ・H・クラークの作品です。

-----story-------------
心理学者でラジオのパーソナリティでもあるスーザンは、傍目には言うことなしの人生だが、両親は離婚、姉に恋人を奪われた苦い過去もある。
自分の番組で、世界周遊中に行方を絶った女性証券アナリストの事件を取り上げたところ、リスナーから謎の電話が…。
女性ならば誰にでも覚えのあるちょっとした孤独感や不安につけこみ、次々と命を奪う、シリーズ中最も魅力ある犯人登場。
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1998年(平成10年)に刊行されたメアリ・H・クラークの長篇第15作に当たる作品です。

心理学者でラジオのパーソナリティでもあるスーザン・チャンドラーが、世界周遊中に行方不明になった女性証券アナリストのレジーナ・クローセン事件を取り上げたところ、リスナーから謎の電話が……その電話をきっかけに事件の関係者と思われる人物が次々と狙われる、、、

事件に共通するのは「君ハ僕ノモノ」というメッセージを刻んだ指輪……スーザンは、犯罪者の狂気に巻き込まれながらも、彼の正体と動機を探ろうとする……。

“サスペンスの女王”と呼ばれるメアリ・H・クラークの作品ですからねー 相変わらず面白かったです、、、

自分の欲望を満たすため、自分に繋がる証跡を隠すため次々と犯行を重ねる犯罪者の冷酷な行動、そして、犯罪者の魔の手はスーザンにも……恐怖とスリルに満ちた作品でしたね。

魅力的な資産家の息子アレクサンダー・ライト、犯罪学者で精神科医のドナルド・リチャーズ、建築家のジャスティン・ウェルズ、クローセン一族の弁護士ダグラス・レイトン……登場する男性たちに、どこか怪しいところがあり、なかなか真犯人が絞り切れないところや、スーザンの姉ディーや父親の再婚相手ビンキー等の好きになれないキャラの絡み等も巧く計算されていると思いました、、、

サスペンス好きの方にオススメですねー 次もメアリ・H・クラークの作品を読もうと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: <読む>ミステリ(海外)
感想投稿日 : 2024年2月9日
読了日 : 2024年2月9日
本棚登録日 : 2024年1月13日

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