久しぶりに短編集を読みました。
"高村薫"作の短編4作品を収録した『地を這う虫』です。
収録されているのは、
■愁訴の春
■廻り逢う人びと
■父が来た道
■地を這う虫
の4作品です。
4作品に共通するのは元警官が登場すること。
「愁訴の春」を除く3作品は、何らかの理由で警察を辞めたにも関わらず、ついつい事件に首を突っ込んでしまう… そんな展開なのですが、それぞれ個性的な主人公が出てくるので、ワンパターンな感じはしませんでしたね。
4作品とも楽しく読めましたが、サラ金の取立屋の男が主人公の「廻り逢う人びと」が、印象に残りました。
長編を読むのは楽しいのですが、読んでる間、ずーっと気持ちが抜けない感じがするので、1日1作品ずつ短編を読むのもイイですね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
<読む>ミステリ(国内)
- 感想投稿日 : 2022年3月19日
- 読了日 : 2007年5月23日
- 本棚登録日 : 2022年3月11日
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