地を這う虫 (文春文庫 た 39-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (1999年5月7日発売)
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本棚登録 : 1280
感想 : 109
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久しぶりに短編集を読みました。
"高村薫"作の短編4作品を収録した『地を這う虫』です。

収録されているのは、
 ■愁訴の春
 ■廻り逢う人びと
 ■父が来た道
 ■地を這う虫
の4作品です。

4作品に共通するのは元警官が登場すること。

「愁訴の春」を除く3作品は、何らかの理由で警察を辞めたにも関わらず、ついつい事件に首を突っ込んでしまう… そんな展開なのですが、それぞれ個性的な主人公が出てくるので、ワンパターンな感じはしませんでしたね。

4作品とも楽しく読めましたが、サラ金の取立屋の男が主人公の「廻り逢う人びと」が、印象に残りました。

長編を読むのは楽しいのですが、読んでる間、ずーっと気持ちが抜けない感じがするので、1日1作品ずつ短編を読むのもイイですね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: <読む>ミステリ(国内)
感想投稿日 : 2022年3月19日
読了日 : 2007年5月23日
本棚登録日 : 2022年3月11日

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