デッドライン仕事術 (祥伝社新書 95)

著者 :
  • 祥伝社 (2007年12月15日発売)
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「吉越浩一郎」の著書『デッドライン仕事術』を読みました。

「大前研一」の『「リーダーの条件」が変わった 「危機の時代」を乗り越える新しい統率力』に続きビジネス書です。

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■トリンプを19年連続、増収・増益に導いた「超効率的」仕事術!

「デッドライン仕事術」とは、トリンプ前社長の「吉越浩一郎」氏が編み出した、「超効率化!」を実現する仕事手法のこと。
そして、おそらくもっともシンプルな仕事手法でもある。
なぜなら、実行することはたったの2つだけ。

1毎日「お尻の時間」を決めて働く
2仕事には「日付」で締切を入れる

1.ダラダラと残業せずに、毎日、「今日は○時に帰る」と決めて仕事をする。
「時間をかけないと仕事の質が落ちる」と心配する人もいるだろうが、これは思い込みにすぎない。
「お尻の時間」を決めて働くことで、仕事の「効率」はもちろん、かえって「質」も高まるのだ。

2.「来月中ごろ」という曖昧な言い方はやめて、「×月×日まで」とすべての仕事に締切日を入れ、その締切日を徹底して守る。
自分がやる作業の締切日を守るのはもちろんのこと、仕事相手にもしっかりと締切日を守ってもらう。

この二つを実行するだけで、仕事が「超効率化」されることは、残業ゼロを実現しながら19年連続、増収・増益を達成したトリンプが実証している。

さらに、本書では「デッドライン」を「会議」で管理することで部下を動かす方法についても詳説してある。
部下を持つ人が今日からでも実行できるように、「本当に有効な会議のやり方」が説明してあるのだ。

仕事が見えにくいホワイトカラーの生産性を上げるのに、効果抜群な本書を、ぜひご一読ください!
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仕事でのアウトプットが増やしたいなぁ… と思い、手に取った一冊です。

 ■はじめに
 ■第1章 仕事のスピードを三倍にする ―まず、残業をやめてみる
  ・残業大国ニッポンの惨状
  ・優秀な女性が会社を辞めざるを得ないシステム ほか
 ■第2章 即断即決 ―どうすれば決断力は身につくか
  ・「仕事のスピード」=「判断のスピード」
  ・ 判断材料はすべて「現場」にある ほか
 ■第3章 キャリアアップできる人間の思考法 ―仕事はゲーム、技は盗め
  ・日本人はなぜ、「仕事の効率化」に意義を感じられないのか
  ・ワークライフバランスの「ライフ」とは、「私生活」のこと ほか
 ■ 第4章 「会議」と「デッドライン」で部下を動かす ―簡単で効果抜群なマネジメント手法
  ・「会議」は本当に無駄なのか?
  ・戦いの「最前線」としての会議 ほか

全てが実践できるとは思いませんが、明日からでも仕事に活かせそうなヒントがありましたね。


印象に残ったのは、以下の内容かな。

○仕事のアウトプットは、「能力」×「時間」ではなく、「能力」×「時間」×「効率」で決まる。

○ワークライフバランスの「ライフ」は「人生」ではなく、「私生活」。
 「仕事」の対極は「休み」ではなく、「遊び」。
 (日本のビジネスマン:「仕事」⇔「休み」、欧米のビジネスマン:「仕事」⇔「遊び」)

○仕事ができる人間とできない人間の違いは、マニュアル化でき教育できる「形式知」ではなく、自らが学び取る「暗黙知」の部分。

以前に読んだ「大前研一」の著書『遊ぶ奴ほどよくデキる』にも通じるところがありましたね。


まずは、週に1回のデッドライン管理のミーティングから実践かな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: <読む>ビジネス
感想投稿日 : 2022年9月12日
読了日 : 2016年3月2日
本棚登録日 : 2022年3月11日

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