気楽に殺ろうよ: 藤子・F・不二雄[異色短編集] 2 (2) (小学館文庫 ふA 2)

  • 小学館 (1995年7月15日発売)
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感想 : 95
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タイトルに惹かれて手に取ったこの短編集であった。

表題にある「気楽に殺ろうよ」は、目を覚ますと性欲と食欲の価値観が入れ替わった世界にいた主人公の話だが、主人公にこの価値観について説明する医者のもっともらしい話ぶりに、自分も「なるほど」と思ってしまった。

この他に「定年退食」は高齢化社会への風刺が入っており、高齢者への保障が少なくなる中でなんとかして長く生きようとする友人の吹山とどこか達観とした主人公との対比が面白かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年7月4日
読了日 : 2023年7月4日
本棚登録日 : 2023年7月4日

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