長年の内戦を終らせ、国に平和をもたらす。信念を胸に、野賊との闘いに生涯を賭けた軍人テミズ。祖国を愛し、人を深く愛した孤高の男の波乱に富んだ人生を描く。
非常に重い、骨太ファンタジー。ファンタジーですが児童書ではなく、一般文芸として出されるのが正しいです。
テミズは狡猾で、人間臭いところもある男ですが、その中には一本の太い芯があるやっぱり崇高な人物でした。
終盤で殿下が即位して、物語が一気に動きたすところは実に快感。ただ、惜しむらくはどんな国で、どんな文化があって、どんな気候で、どんな風土で、どれくらい産業が進んでいるのかなどが書かれていなかったことが残念。
ですが、タイトルにふさわしい大河小説でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文芸書
- 感想投稿日 : 2013年12月30日
- 読了日 : 2013年12月30日
- 本棚登録日 : 2013年12月30日
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