次々と傑作・問題作を上梓し続けているアンデシュ・ルースルンドの長編ミステリー上巻。ハヤカワ・ミステリ文庫創刊40周年記念作品。
主人公の3兄弟の過去を描いたプロローグに続き、第一部の前に記載された『これは事実に基づいた物語である。』という一文に驚く。圧倒的な描写に560ページがあっという間だった。過去の暴力の呪縛を背景とした3兄弟の止まるところを知らない暴走の行き着く先は…下巻を早く読まねば!
父親による暴力の嵐の中で育ったレオ、フェリックス、ヴィンセントの3兄弟は軍の倉庫から大量の銃器を奪い、現金輸送車襲撃を皮切りに、次々と銀行強盗を働く。謎の強盗犯を追うストックホルム市警警部のヨン・ブロンクスは少しずつ犯人像に迫っていく。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外
- 感想投稿日 : 2016年9月11日
- 読了日 : 2016年9月11日
- 本棚登録日 : 2016年9月11日
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