ラストボール (光文社文庫 か 56-2)

著者 :
  • 光文社 (2015年8月6日発売)
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本棚登録 : 31
感想 : 6
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物語全体に漂う陰鬱な空気を最後に全て吹き飛ばすようなスカッとするラストが兎に角良い。日本ミステリー大賞受賞の前作『茉莉花』はヤクザが主人公のハードボイルドであったが、この第二作は元高校球児のスポーツライターを主人公にしたスポーツ・ミステリーである。

主人公のスポーツライターの島野は神奈川の高校野球の強豪校の4番を務めた元高校球児であった。島野は13年前に事故死したライバル校のキャッチャー・中尾の戦術ノートを手にしたことから、高校野球界を巡る秘密に触れていく。そして、島野が後悔仕切れない、あの夏の真実は…

前作の『茉莉花』も最後の最後まで読ませてくれたが、本作もまた期待通り、最後の最後まで読ませてくれた。そんな物語の舞台設定とストーリーの面白さに、今後の著者の活躍が非常に楽しみになる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本
感想投稿日 : 2015年9月1日
読了日 : 2015年9月1日
本棚登録日 : 2015年9月1日

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