迫力のある山岳小説と面白い法廷ミステリーの二つが同時に味わえる贅沢な作品。
ニュージーランドで登山ガイドを務めていた森尾正樹はアイスパイアリングでツアー客と共に遭難事故に巻き込まれる。何とかツアー客を救出した森尾だったが、保険金殺人の容疑で逮捕される。冤罪を強く主張する森尾だった…
遭難事故の状況と森尾に対する検察の取り調べが交互に描かれ、徐々に事故と事件の真相に近付くのだが、断片的な描写であるがゆえ、少しやきもきする。しかし、第八章からは遭難事故の真相がリアルに迫力の描写により描かれ、俄然、目が離せなくなる。さらには検察の厳しい取り調べから法廷での闘いへと畳み掛けるような展開が非常に面白い。
生命を賭けた圧巻の雪山行、自らの人生と信念を賭けた法廷での闘い…待ち受ける結末は…
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本
- 感想投稿日 : 2015年5月20日
- 読了日 : 2015年5月20日
- 本棚登録日 : 2015年5月20日
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