ナイン・ストーリーズ・オブ・ゲンジ

  • 新潮社 (2008年10月31日発売)
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本棚登録 : 260
感想 : 54
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現代の作家9人が源氏物語を書くとどうなるか。

松浦理英子(帚木)、日和聡子(蛍)は現代語訳の風情。島田雅彦(須磨)、桐野夏生(柏木)、小池昌代(浮舟)はもうちょっと柔らかく。江國香織(夕顔)、町田康(末摘花)は横文字も使ってさらにくだけて。角田光代(若紫)、金原ひとみ(葵)は時代を飛び越えて。

町田康の末摘花が抜群に面白かった。光源氏がくだけすぎだし、ストーカー(笑)頭の中将もチャーミングで好感が持てる。次によかったのは桐野夏生の柏木。通常の訳とどんなふうに違うか、比べながら読むとより楽しめそう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2014年12月7日
読了日 : 2014年12月6日
本棚登録日 : 2014年11月25日

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