現代の作家9人が源氏物語を書くとどうなるか。
松浦理英子(帚木)、日和聡子(蛍)は現代語訳の風情。島田雅彦(須磨)、桐野夏生(柏木)、小池昌代(浮舟)はもうちょっと柔らかく。江國香織(夕顔)、町田康(末摘花)は横文字も使ってさらにくだけて。角田光代(若紫)、金原ひとみ(葵)は時代を飛び越えて。
町田康の末摘花が抜群に面白かった。光源氏がくだけすぎだし、ストーカー(笑)頭の中将もチャーミングで好感が持てる。次によかったのは桐野夏生の柏木。通常の訳とどんなふうに違うか、比べながら読むとより楽しめそう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2014年12月7日
- 読了日 : 2014年12月6日
- 本棚登録日 : 2014年11月25日
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