ねにもつタイプ (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房 (2010年1月6日発売)
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本棚登録 : 2915
感想 : 276
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岸本佐知子さんで頭がいっぱいだ。
今月発売されてる『BRUTUS』にも、『&premium』にも紹介されていて、読ませて頂いた。

エッセイは「ねにもつタイプ」で、はじめましてでした。

想像力が半端なく神がかっていて、そんな発想する⁈妄想オバケやんと、笑わせてもらったり、感心したり。「博士の愛した数式」と併読していたので、そのギャップもあったと思うのですが。

共感した一つは、“マイ富士”で、「小さい小さい富士山が欲しいというもの。大きさは、裾野の差し渡し30センチ、標高20センチくらいがいい。
 床の間に置いたり、窓辺に飾ったり、TVの上や、玄関の靴箱のアクセントに。いやいや、やっぱり枕元に置いて、飽かず眺め暮らしたい。
 目覚めたら富士、昼の時報を聞いて富士。お茶を飲みながら富士。風呂上がりに富士。」(私も一緒に想像する。それ、めっちゃいいなぁ。富士山好きにはたまらんなぁ)ここからは笑ってしまって、私はまず思いつけない。
 「クリスマスには星や電球で飾り付けなんかして、名前もつける。男の子だったら冨士夫、女の子だったら不二子がいい。(富士子じゃないんだw)たまには近所の公園を散歩させてやろう。公園デビューの日を思うと、今から少し緊張する。」といった具合に、発想の飛ばし方が面白い。

岸本さんの翻訳本やエッセイで年末年始を迎えて“笑い”で締めて、“笑い”で迎える年にしたいと思ってます。ぶっ飛んだ作品が多いそうなので、今から楽しみです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年12月18日
読了日 : 2021年12月18日
本棚登録日 : 2021年10月28日

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