旅の疲れを癒す金田一耕助に聴こえるフルートの音色。「悪魔が来りて笛を吹く」の事件は悔いが残った感じているようだ。その他「女王蜂」の事件の話もチラリと出てくる。
元々短編だった作品を昭和50年に長編として執筆されたとのこと。金田一物は大げさなくらいおどろおどろしく、グロい作品の方が読んでいて楽しいが、この作品はそのあたり軽い。
過去の凄惨の事件、からくりがある屋敷、屋敷から繋がる洞窟、移り気の美貌の婦人、ハーフの美青年など要素が多い。
各自の取り調べと洞窟内の捜索にかなりのページを割いているのにちょっと疲れてしまった。
入浴剤バス・クリニックに説明が必要なので、当時はまだ珍しかったのだろうか?
自分が読むにはちょっとダレてしまったが、別の旧作が読みたくなった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
探偵
- 感想投稿日 : 2022年9月17日
- 読了日 : 2022年9月17日
- 本棚登録日 : 2022年7月11日
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