金田一耕助ファイル8 迷路荘の惨劇 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2001年11月9日発売)
3.63
  • (4)
  • (17)
  • (11)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 138
感想 : 16
3

旅の疲れを癒す金田一耕助に聴こえるフルートの音色。「悪魔が来りて笛を吹く」の事件は悔いが残った感じているようだ。その他「女王蜂」の事件の話もチラリと出てくる。

元々短編だった作品を昭和50年に長編として執筆されたとのこと。金田一物は大げさなくらいおどろおどろしく、グロい作品の方が読んでいて楽しいが、この作品はそのあたり軽い。

過去の凄惨の事件、からくりがある屋敷、屋敷から繋がる洞窟、移り気の美貌の婦人、ハーフの美青年など要素が多い。

各自の取り調べと洞窟内の捜索にかなりのページを割いているのにちょっと疲れてしまった。

入浴剤バス・クリニックに説明が必要なので、当時はまだ珍しかったのだろうか?

自分が読むにはちょっとダレてしまったが、別の旧作が読みたくなった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 探偵
感想投稿日 : 2022年9月17日
読了日 : 2022年9月17日
本棚登録日 : 2022年7月11日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする