グランド・イリュージョン 見破られたトリック [DVD]

監督 : ジョン・M・チュウ 
出演 : ジェシー・アイゼンバーグ  マーク・ラファロ  ウディ・ハレルソン  デイヴ・フランコ  ダニエル・ラドクリフ  リジー・キャプラン  ジェイ・チョウ  サナ・レイサン  マイケル・ケイン  モーガン・フリーマン 
  • ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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本棚登録 : 210
感想 : 51
2

スパイ映画が好きならもっと楽しめたかも。
1が持っていた「派手で大掛かりなマジックショー」への憧憬が作品から失せた結果、小粒で纏まりの悪いスパイ映画に堕ちてしまった……。キャラ4人もいらなくない? 4ホースメンだけど、シナリオ的にはカメラが追いかけるキャラは2人くらいが妥当じゃない???
性格や行動、職能の差が減っていった結果、帽子を被ってない男キャラ2人をいつも混同しながら観るハメに。そして帽子を被った男は、なぜか俳優が1人2役で「職能が同じ双子の弟」が敵についている。……これはコナンとかでよくありがちな、途中で入れ替わるトリック!と思ったけど、一切の捻りなく最後までただの雑魚敵だった。1人2役の意味とは。
邦題のタイトルも作品と合っていない。「グランドイリュージョン」という、あからさまに舞台を連想させる名前。1が「グランドイリュージョン」で、その続編ってことで「2」を足す以外のことはできなっかたのかもしれないけど、2ではマジックショーは全然メインじゃないから、どうしてもちぐはぐな邦題になっちゃったよね。
敵も1と同じなのはちょっとどうかと思った。情報が更新されないままキャラだけ増えていくので作品の中でキャラの無個性化が激しくなって、途中で集中力が切れてしまった。
「騙し騙され」という意味では、作品の作りこみ方自体から、1のほうがずっと「騙され」させてもらえた映画だったな……。1の、カジノ回りで発生する派手なショウビズを覗かせて貰えた気分になる、華やかなマジックショーのシーンが好きだっただけに、2のありようはちょっと残念だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 洋画サスペンス
感想投稿日 : 2020年5月14日
読了日 : 2020年5月14日
本棚登録日 : 2020年5月12日

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