夢枕獏さんといえば陰陽師。幻想的な昔語りのスペシャリスト、だとばかり思っていたら全くのお門違い。
ゴリゴリに現実的で、瑞々しい山岳エンタメだった。
ヒマラヤを取り囲むチベット・ネパールという異国情緒も生々しく映る。これはハマらないでいられない。
山登りといえば、ゴルフや釣りと並んで三大老後の楽しみと勝手に決めつけている。お金も時間もかかる。やりきるなら3つからどれか1つを選択しなければならない。
体力的に最もハードルの高いのが登山だろう。40代でまだ味見すらできていない。華々しいプロの世界もないから露出もない。自分から手を出さなければ、一生味わえない世界。
最高峰に挑むこの作品で、少しでも気分を味わいたい。
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- 感想投稿日 : 2024年3月1日
- 読了日 : 2024年3月2日
- 本棚登録日 : 2024年2月17日
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