解説で「この作品はコージーミステリーである」とあった。残虐な場面や過激な描写がなく、身近な生活感を大切にして、最後はハッピーエンドが約束されている「気持ちのよいミステリー」の事らしい。
最近は漫才などでも「他人を傷つけない」という点が評価のポイントになっていたりする。差別やいじめを想像させるものを排除したい、というような人間の心理があるのだろう。
ミステリーとしては確かにそういう話だったとは思うが、主人公が日々感じている悩みは中々リアリティがあって辛い場面もある。娘の反抗期、旦那からのモラハラ、ママ友たちのカースト社会、など読んでいて辛い部分もあった。
それをハウスキーパーの「掃除」と関連づけて明るい方向へ導いているのが良かった。
人間関係の築き方も丁寧に描かれていてホッコリした。
続編があるようなので、そちらも読みたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年7月12日
- 読了日 : 2020年7月12日
- 本棚登録日 : 2020年7月12日
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