最も危険なアメリカ映画 『國民の創生』から『バック・トゥ・ザ・フューチャー』まで
- 集英社インターナショナル (2016年10月26日発売)
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感想 : 40件
前日読んだ『お父さんがキモい理由を説明するね』で、自分の経験した"後悔"についてとことん話し合うことが、相手を愛している表現になっているってのは深いと感じたのだが、全く趣旨の違うこの本で、まさに言わんとすることが同じだ!と感じたのが下記↓
(『國民の創生』における映画に優れた演出の確立とその内容への罪への言及を踏まえ)『クエンティン・タランティーノは自作『ジャンゴ 繋がれざる者』のインタビューで、アメリカ映画が今までほとんど奴隷制度を描いてこなかった事実について「奴隷制度はアメリカの汚点だからだ。どの国にも触れたくない歴史の恥部はある」と答えた。「でも、そこにこそ、最もエキサイティングな物語の可能性が眠っている」』
アメリカの歴史と映画の本なので、そういう受け止め方をするのは違うのだが、汚点や恥部を隠すことより、そういった過去があったことを曲げずに受け止め共有していくことこそ、信頼する/される人(作品)につながるのだなと感じた次第。
各々単体で読んでたらそうは思わなかったのだろうが(もちろん単体で読んでもどちらも素晴らしい本です)、たまたま続けて読んだジャンルの違う本が自分の中でリンクして発見があるのが読書の良さですね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
実用書
- 感想投稿日 : 2017年5月25日
- 読了日 : 2017年5月24日
- 本棚登録日 : 2017年5月24日
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