穴らしきものに入る (角川ホラー文庫 く 3-1)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年10月25日発売)
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本棚登録 : 138
感想 : 31

どの話もアイデアが奇想天外で面白かった。穴に入れる男の話『穴らしきものに入る』、火葬した父の骨が金だった話『金骨』、日陰でしか暮らさない黒づくめの女性の話『よだれが出そうなほどいい日陰』、マスクを脱いでもマスクを被っている話『エムエーエスケー』、自動販売機で赤ちゃんが買える話『赤子が一本』が収録されていた。特に一文“次の日から、私の本格的な穴ライフがスタートした。”、“日陰日記”という住宅街の影の出現場所を記録した地図帳、慢性的覆面覆面疾患症/フクメンウイルス不全症候群/脱いでも脱いでも病、セリフ「7が揃えば当たり。当たれば……赤ちゃん1本プレゼント?」が印象的だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2022年7月30日
読了日 : 2022年7月29日
本棚登録日 : 2022年7月29日

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