64(ロクヨン) 下 (文春文庫 よ 18-5)

著者 :
  • 文藝春秋 (2015年2月6日発売)
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本棚登録 : 6461
感想 : 536
3

いや〜長かったですね〜。
作者の経歴を拝見すると元記者だそうで。
警察とマスコミを主な登場人物として、ドロドロした世界が描かれていますが、妙にリアリティがあります。
正誤の物差しだけでは生きていけないのは世の常ですね。

作中では1つの大筋が最初から最後まで通っていて、比較的読みやすいです。
特に終盤の盛り上がりには引力があり、最後は一気に読み終えました。

事件について、全て100%の解決をするわけではないので、スッキリ感は少なめでしたが、実際の事件を題材にしているということもあり、ここもリアリティがあって良かったです。

クリスマスローズの花言葉のひとつには、"私を忘れないで"という言葉があるようです。

三上夫妻の気持ちが少し前へ進んだような気配がある中で、数年ぶりに咲いた白いクリスマスローズ。

何か意味があるような気がしてなりませんでした。

あゆみは、両親にはずっと自分のことを考えていてほしいのかも、しれません。

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「クリスマスローズよ。お義父さんが亡くなる少し前に植えたの。ここ何年か咲かなかったんだけど、本当に長生きよね」
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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年9月22日
読了日 : 2023年9月22日
本棚登録日 : 2023年9月10日

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