いや〜長かったですね〜。
作者の経歴を拝見すると元記者だそうで。
警察とマスコミを主な登場人物として、ドロドロした世界が描かれていますが、妙にリアリティがあります。
正誤の物差しだけでは生きていけないのは世の常ですね。
作中では1つの大筋が最初から最後まで通っていて、比較的読みやすいです。
特に終盤の盛り上がりには引力があり、最後は一気に読み終えました。
事件について、全て100%の解決をするわけではないので、スッキリ感は少なめでしたが、実際の事件を題材にしているということもあり、ここもリアリティがあって良かったです。
クリスマスローズの花言葉のひとつには、"私を忘れないで"という言葉があるようです。
三上夫妻の気持ちが少し前へ進んだような気配がある中で、数年ぶりに咲いた白いクリスマスローズ。
何か意味があるような気がしてなりませんでした。
あゆみは、両親にはずっと自分のことを考えていてほしいのかも、しれません。
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「クリスマスローズよ。お義父さんが亡くなる少し前に植えたの。ここ何年か咲かなかったんだけど、本当に長生きよね」
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読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年9月22日
- 読了日 : 2023年9月22日
- 本棚登録日 : 2023年9月10日
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