ムーミン谷の彗星 (講談社文庫)

  • 講談社 (1978年10月27日発売)
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第2作目(1946)。ソ連との長い戦争に敗れ、その雰囲気を反映している作品との解説。1944年モスクワ休戦協定。1945年8・6/8・9に広島長崎原爆投下。不安と動揺をひそめている物語との事も頷けた。

ムーミン「ニョロニョがものも言わずずっと遠くを睨んでどんどんん進むだけ。人の事はきにしちゃいない。どうしても行きたい所へ行きつけず、いつも憧れているだけ」これは自分の姿ではないか?

スナフキン「自分できれいだと思うものはなんでも僕のものさ。その気になれば世界中でも」「自分のものにして持ってかえろうとすると難しい。僕はみるだけにしているんだ。そして立ち去る時には頭の中へいれておくのさ。かばんを持ち歩くよりずっと楽しいね」「持ち物を増やすということは本当におそろし事ですね」ミニマリストスナフキンですか!鴨長明様と同じ志向ですか?!

スニフの慌てぶりも好きです。まるで自分をみているかのようです。ムーミンママの愛情に憧れますね。ニョロニョロのように永遠に辿りつけない境地かも。イエス様の渇きにも似たような感覚かも。

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感想投稿日 : 2022年3月19日
本棚登録日 : 2022年3月14日

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