僕が作り出したヒカル君と過ごす青年の話し。子供から自立した大人への境目の苛立ち、孤独などの感情を紡ぐ言葉表現が素晴らしかった。あとがきによると、辻さんの処女作らしい。
最後、いろいろなものから解き放たれる部分の疾走感がすごかった。こういった場面は他の小説でもみることがあるが、暴力に走ったり、明るい光に吸い込まれたり。同じ壁を超える読後感の印象がかなり変わるな。
20年後のトオルやサキの物語も読んでみたい
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年9月26日
- 読了日 : 2020年9月26日
- 本棚登録日 : 2020年9月11日
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