2015年発刊。「わたしを離さないで」以来、著者10年ぶりの長編小説。
カズオ・イシグロさんの小説ははじめて。
ノーベル文学賞のレベルの高さに畏れ入る。
オーディブルで聴いたのだが、なかなか頭に情景が浮かんでこない。もやっとしたままファンタジーの世界が続く。
健忘の霧に包まれた世界で失われた記憶を取り戻そうとする物語。
失われた記憶を取り戻した後、世界はどう見えるのか?
ブリトン人とサクソン人の関係は、某国と某国の関係によく似ていると思った。
世界には残念な直視できない歴史がある。
そして、それは愛する人との間にも。
考えさせられるなー。
静かだが残酷なラストシーンが圧倒的な余韻を残す。
ああ、ベアトリス!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年11月22日
- 読了日 : 2020年11月19日
- 本棚登録日 : 2020年10月26日
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