第153回芥川賞受賞作。
タイトルから経済ものかと思ったら、なんと介護もの。
人を社会の部品として見て、高齢者をスクラップして、若者をビルドするという意味なら、かなりスパイシーなブラックジョークだ。
読んで思ったのは、確かに「老い様」ってあるな、ということ。
「早う死にたか」と毎日ぼやいたり、何かしてやるとやたら卑屈な感じで礼を重ねたり…
そんな老人にはなりたくないなぁ…と。
まあ、超高齢社会だからこそ、高齢者の精神的なサバイブはなかなか難しいのかもしれないけど。
若いうちの積み重ねが人生100年時代のためにはとても重要、ということなのだろう。
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- 感想投稿日 : 2022年5月4日
- 読了日 : 2022年4月6日
- 本棚登録日 : 2022年4月6日
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