めちゃくちゃ久しぶりのティム・オブライエンさんの作品。
「世界のすべての七月」以来、20年ぶりぐらいの再会だ。
ベトナム戦争で従軍した経験を元にした「本当の戦争の話をしよう」の著者。
ゴツゴツとしながら繊細な語り口が懐かしい。
真摯に直向きに文章を綴ろうとしている姿が垣間見えて、とてもステキなエッセイだ。
自分の子どもたちに向けた文章だが、歳とってから生まれた息子たちだから愛情も凝縮されて濃ゆい。
だからこそ、はっとさせられる部分も多い。
そして、この人はとてつもなく戦争が嫌いだ。
憎んでると言ってもいいだろう。
「戦争」という言葉を全て「集団殺戮(子どもも含む)」に置き換えるべきだ、と主張する。
なるほど、確かに。
そしたら、我々はウクライナで起きていることが、よりリアルに理解できる。
♫ Hold Me My Daddy/XTC(1992)
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- 感想投稿日 : 2023年9月11日
- 読了日 : 2023年8月30日
- 本棚登録日 : 2023年8月30日
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