戦争に行った父から、愛する息子たちへ

  • 作品社 (2023年5月2日発売)
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感想 : 2
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めちゃくちゃ久しぶりのティム・オブライエンさんの作品。
「世界のすべての七月」以来、20年ぶりぐらいの再会だ。

ベトナム戦争で従軍した経験を元にした「本当の戦争の話をしよう」の著者。
ゴツゴツとしながら繊細な語り口が懐かしい。
真摯に直向きに文章を綴ろうとしている姿が垣間見えて、とてもステキなエッセイだ。

自分の子どもたちに向けた文章だが、歳とってから生まれた息子たちだから愛情も凝縮されて濃ゆい。
だからこそ、はっとさせられる部分も多い。


そして、この人はとてつもなく戦争が嫌いだ。
憎んでると言ってもいいだろう。
「戦争」という言葉を全て「集団殺戮(子どもも含む)」に置き換えるべきだ、と主張する。

なるほど、確かに。
そしたら、我々はウクライナで起きていることが、よりリアルに理解できる。


♫ Hold Me My Daddy/XTC(1992)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年9月11日
読了日 : 2023年8月30日
本棚登録日 : 2023年8月30日

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