天を衝く(1) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2004年11月16日発売)
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感想 : 50
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久々に、わくわくした。
日本人なら誰でも知っている通り、秀吉は日本を統一した。つまり、主人公の九戸家は滅ぼされるという結末が見えていて、それはすごく悲しいことなのだけれど、それを忘れるくらい、九戸政実がかっこいい。

他の郷士から兄貴としたわれるけど、分かる!
ワイルドスピードのドミニクタイプで、男が惚れる男です。

北条家の小田原城攻めに加わらず、滅びた東北の小大名たちを「時節と読み損ねたな、バーカ」と思っていたが、その認識が恥ずかしくなった。

戦国時代は、ほとんどの大名が命をかけて、精一杯の知略や武力を尽くして、生きる道を模索している。どの人にも、そういう行動をとった背景があるはずなのだ。
それを改めて、思い出させてくれる作品。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2017年11月26日
読了日 : 2017年11月26日
本棚登録日 : 2017年10月8日

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