ローマ人の物語 (19) 悪名高き皇帝たち(3) (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2005年8月28日発売)
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皇帝クラウディウスの統治

五〇歳まで歴史研究家だったクラウディウス。
カリグラ暗殺後に突然、皇帝に即位する。
先帝の、内政(特に財政)・外政面(北アフリカとユダヤ)における負の遺産を処理し、皇帝統治の信頼回復を目指す。

それ以外にも、安全保障のためのブリタニア遠征や、解放奴隷を登用した秘書官システム(現在でいう官僚制度)の構築、国勢調査の実施や公共郵便制度の拡充と民間への開放、クラウディウス港やクラウディウス水道橋(起工はカリグラ)といった公共事業、北ガリア属州民への元老院の議席解放とそれに伴う奴隷解放規制法施行といった、多くの業績を残した。

しかし妻には恵まれず、メッサリーナやアグリッピーナといった悪妻にいいように利用されてしまう。
最後は(おそらく妻に)毒殺され、アグリッピーナの連れ子である、あのネロが次の皇帝に即位する。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年5月22日
読了日 : 2022年5月22日
本棚登録日 : 2022年5月22日

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