世の中への扉 ピアノはともだち 奇跡のピアニスト 辻井伸行の秘密

  • 講談社 (2011年4月25日発売)
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本棚登録 : 213
感想 : 29
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「辻井伸行は天才ではない。大好きなことに挑み続ける表現者だ。」

TVなどで話題になっている、視覚障害をもつピアニスト辻井伸行。
彼がピアノと出会い、ふれ合うなかで、人と出会い、繋がり、輝く姿が綴られている。

「話題の人」というと響きはいいが、その話題になるだけでなく
彼には資質がある。天才ではなく、楽しんで挑み続ける資質が。

目の前には常に具体的な夢をもち、
そこへ向けて、できることを楽しんでやり続ける。
失敗だってあった。だけど挫けていない。
ピアノを通して出会った人々の思いを、彼はエネルギーにしている。
美談ではない彼の性格がうかがえる、元気の出る一冊。

音楽ってすばらしい。
表現するって楽しい。
挑むことって面白いんだ。
…子どもも大人も、そんなことを改めて感じて欲しい。

付記
平成24年度 小学校読書感想文課題図書(高学年)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年7月15日
読了日 : 2012年7月15日
本棚登録日 : 2012年7月13日

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