重みと勢いのある小説でした。
新聞社の仕事の日々の緊迫感が凄かったですし、日航機墜落事故というとても大きな題材を扱っていることで、より筆圧を感じました。
事故当時私は生まれていませんが、この時期に読んで少しでも知っておきたいと思い手に取りました。
取材陣目線ということもあり、現場の非現実的な光景がかなりしっかり描かれていて、「悲惨」の一言では片付けられないことが伺えます。
またご遺族だけでなく、いろいろな人の人生が事故によって動かされたことも伝わってきました。
組織のゴタゴタの中で奮闘する系統のお仕事小説はあまり得意ではなかったのですが、それを超える迫力がありました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2023年8月15日
- 読了日 : 2023年8月15日
- 本棚登録日 : 2023年8月15日
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