小生物語

著者 :
  • 幻冬舎 (2004年7月1日発売)
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本棚登録 : 2021
感想 : 355
3

ミステリー作家の乙一がネットに書き散らした‘変な日記’を書籍化したもの。
面白くてどんどん読んだ。

友人と外食したり、ファミレスでお仕事したり。
街中で3人のジェイソン(ホラー映画『13日の金曜日』のキャラクター。ホッケーマスクを被りナタを持っている)に出会ったり、リサイクルショップでソファを買ったら顔色の悪い少年が座っていたり。電車で震えていたらきれいな女の人が手をぎゅっと握ってくれていたり。

普通の日常からふと異界に紛れ込んでしまったような展開の日の日記は、まるで幻想的なショートショートを読んだような気持ちになった。

そうこれは虚実入り交じった‘日記’なのだ。

最初の方は面白がって書いていたが、読者が「乙一って変な人?」という反応を示したため、嫌気が差してきたらしい。

結構分厚い本だけど余白が多いのでサラリと読めます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ、コラム
感想投稿日 : 2018年4月5日
読了日 : 2018年4月5日
本棚登録日 : 2018年4月2日

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