古典部シリーズ第4段。
基本的には今までのような日常系のミステリなのでが、これまで以上に青春のほろ苦さが描かれているような気がした。
主人公を始め、登場人物たちは皆、自分の立ち位置をすでに決めているように見える。
省エネ主義のホータローや気楽さを求める福部里志。
でも彼らを含めた高校生は、これから先、多くの出来事に遭遇し、良くも悪くも変化していく。
それが分かるのは大人になってからで、学生のうちはまだ気づかない。
ただ、それこそが高校時代の楽しさでもある。
自分もそうだった。
どこかほろ苦い青春時代を思い出させてくれるような、そんな小説だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年4月8日
- 読了日 : 2023年4月8日
- 本棚登録日 : 2023年4月8日
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