その可能性はすでに考えた (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2018年2月15日発売)
3.43
  • (144)
  • (287)
  • (342)
  • (113)
  • (32)
本棚登録 : 4298
感想 : 292
5

面白かった!
山奥で起こったカルト教団の集団自殺の中で発生した不可解な一つの謎。それに対して奇蹟を信じる探偵が、その謎が奇蹟であることを証明しようとする、というあらすじ。
一般的に推理小説では、不可能に見える事件に対して探偵が可能であることを証明しようとするのに対して、本作では、探偵自身が不可能であることを証明しようとしている。
まさか、そういう設定に持っていくようなミステリがあるなんて思ってもいなかった。
登場人物たちのユニークな設定も相まって、本格ミステリとしてだけではなく、エンタメ小説としても、とても楽しめた作品だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年9月2日
読了日 : 2023年9月2日
本棚登録日 : 2023年9月2日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする