苦しい。
小説の中は自由だから、なるべく誰も傷付かなかったり、少しくらい傷付いたとしても、その先にもっとステキなことがあってほしい。
そういうわけで、低めの評価。
川上さんの作品は、大好きだけど、なんでこの作品を書こうと思ったのか。
きっと書いてて苦しくなっただろうに。
コジマの登場で光は差す。
ラストもほんの少しだけ光が見える。
だけど、どんなにたくさん光が注いでも傷付いた心は決して元には戻らないし、あの時たくさん苦労して良かったなんて、ならないと思う。綺麗事にも程があると思う。
くしゃくしゃになった紙は、どんなに元に戻そうと思ってもピンとした元の紙には戻らない。
残るのは、世の中に対する憎悪と歪んだ気持ち、不信感。
わかってんのかな、と思っちゃう。
私が未熟なのかもしれない。
そうでないかもしれない。
でも今は、読んでそう思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年9月26日
- 読了日 : 2022年9月25日
- 本棚登録日 : 2022年9月25日
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