新年から暗い気持ちになることが、僕にとっては
重要なんじゃないかと思い、読みました。
素晴らしい読後感でしたね、何かに導かれるように、陰鬱な気持ちになりました。
デビュー作の「銃」に通ずる、衝撃のラストですね。愛する人の死を受けいられずに、常に自分を
偽り続けて、死んだはずの人が生きているかのように、周りに嘘を言い続ける、虚言癖のある男性が主人公で、狂気じみた言動が心に響きます。
中村文則作品の原点でもあるような気がします。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年1月10日
- 読了日 : 2024年1月10日
- 本棚登録日 : 2024年1月10日
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