カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1978年7月20日発売)
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本棚登録 : 5435
感想 : 281
4

上巻に引き続き、全般的にギャグ多め。
亡きゾシマ長老の腐臭に対して、大はしゃぎする高僧たち。
まるで中学生。
老人の嫉妬が怖すぎる。

ホフラコワ夫人とミーチャのやりとりは、完全にコント。
ホフラコワ夫人って、ギャグ要員として作られたんだよね?
明らかにそうだよね?
なごむわ。
ミーチャはつくづくバカなのだが、彼を愛おしく思う自分に驚きだ。
初読では彼の軽薄さと無鉄砲さに、ただただイラついていたのに。
グルーシェニカはあの若さですでにその境地に到っていると思うと、これまでの苦労が偲ばれる。
それにしても、いったい誰だ?
おバカに罪を着せて、罰を逃れようとしているのは。

グルーシェニカとアリョーシャの姉弟の契りはよかった。
置いてきぼりのラキーチンも含めて。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ロシア
感想投稿日 : 2024年2月23日
読了日 : 2024年2月21日
本棚登録日 : 2024年2月8日

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