クリスマスの夜に倒産する会社もあれば、離婚に揺れる夫婦もある。
過去に家庭崩壊を経験した大和俊介は、エンジェル・メーカーという子供服メーカーに勤める。幼少の頃から家庭内暴力に悩む大和を、オーナーの英代は影ながら見守り続けてきた。
経営がうまくいかなくてクリスマス倒産となってしまったので、メーカー兼、託児所も畳むことになった。
託児所を変わっていく子供が多い中、1人ずっと通ってきている子供、田所航平がいた。
航平の家は母がバリバリのキャリアウーマンで、今度ハワイに引っ越すことになっていた。しかし父と母が喧嘩になったっきり、離れ離れになろうとしていた。
航平は父も母もどちらも好きなので、離婚しないでほしいと願っている。
しかし母と険悪になったきり、簡単には父とは会えなくてなってしまった。
その思いを聞いたエンジェルメーカーの職員、そして大和はこっそり航平を父親の元へ連れていくのに付き添い、膝を交えて話をすることになったのだ。
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途中で出てくるヤクザも悪いやつなんだけど、いいやつ感がにじみ出ていてなんとも嫌いになれない。
最後はハッピーエンドとはいえなかったけど、後に尾を引かない結果になっただけでも良かったのかなと思う。
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- 感想投稿日 : 2020年6月6日
- 読了日 : 2020年6月6日
- 本棚登録日 : 2020年6月6日
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