キャロリング

著者 :
  • 幻冬舎 (2014年10月22日発売)
3.62
  • (211)
  • (557)
  • (546)
  • (77)
  • (15)
本棚登録 : 4429
感想 : 544
4

クリスマスの夜に倒産する会社もあれば、離婚に揺れる夫婦もある。

過去に家庭崩壊を経験した大和俊介は、エンジェル・メーカーという子供服メーカーに勤める。幼少の頃から家庭内暴力に悩む大和を、オーナーの英代は影ながら見守り続けてきた。

経営がうまくいかなくてクリスマス倒産となってしまったので、メーカー兼、託児所も畳むことになった。
託児所を変わっていく子供が多い中、1人ずっと通ってきている子供、田所航平がいた。

航平の家は母がバリバリのキャリアウーマンで、今度ハワイに引っ越すことになっていた。しかし父と母が喧嘩になったっきり、離れ離れになろうとしていた。

航平は父も母もどちらも好きなので、離婚しないでほしいと願っている。
しかし母と険悪になったきり、簡単には父とは会えなくてなってしまった。
その思いを聞いたエンジェルメーカーの職員、そして大和はこっそり航平を父親の元へ連れていくのに付き添い、膝を交えて話をすることになったのだ。


————-


途中で出てくるヤクザも悪いやつなんだけど、いいやつ感がにじみ出ていてなんとも嫌いになれない。

最後はハッピーエンドとはいえなかったけど、後に尾を引かない結果になっただけでも良かったのかなと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年6月6日
読了日 : 2020年6月6日
本棚登録日 : 2020年6月6日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする