「水」の物語でもあるし、土の物語でもある。そして音楽が溢れ流れている…と感じた。それは流動的な曲ではなくて、断続的な音、祭の囃子のようでもある。
昔「ブランコ乗り」を読んで理解が追いつかず、敬遠していたのを何となく借りて読んでみたのだが、今回は好みだと感じる作品が多く読みやすかった。
突然現れる「熊」や「海賊 」や「海のオヤジ」等のワードに躓きそうになるが、あえて「そういうもの」としてスルーして進めてしまうくらいがちょうど良いのかもしれない…とも思いつつ読んだのが良かったのか。
9つの短編のうち、「秘宝館」だけがちょっと理解が難しかった。一番好きなのは「ふるさと」。読みながら田中泯さんの場踊りを思い出す。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
図書館本
- 感想投稿日 : 2022年12月27日
- 読了日 : 2022年12月27日
- 本棚登録日 : 2022年12月24日
みんなの感想をみる