御馳走帖 (中公文庫 う 9-4)

著者 :
  • 中央公論新社 (1996年9月18日発売)
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食と酒と煙草についての随筆集。
「御馳走帖」なのに煙草も入るのは何故?とも思うが、ヘビースモーカーの百閒先生からすると「口にするもの」「美味」という点ではある意味ご馳走に分類される物なのか…。
美食についての話、というよりも「楽しい食事の話」といった感じ。出先での饗応への反発、お客に食事を出したい先方の奥様と百閒先生の攻防には共感と笑いが込み上げる。せっかく用意したのに、とも思うし、今は要らないのに、自分の好きな順番で物を食べたいという気持ちも分かる。食の不満話も、どこかユーモアがあり楽しい

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 蔵書
感想投稿日 : 2023年2月1日
読了日 : 2023年2月1日
本棚登録日 : 2022年10月1日

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