難聴の障害を持つちょっとめんどくさい性格の20代の女の子が自分の障害を隠して感性を自由にしなやかにさらけ出して大好きな本の感想を書いたブログを、同じ本の結末に心に棘が刺さったままだった青年がみつけたことから始まる恋。障害を持つことで頑なさの殻からなかなか抜け出せない彼女の気持ちが、ネット上の匿名だからこそ青臭い感情をぶつけ合うという繋がりの中ですこーしずっと解けていく、その過程のやりとりが人間らしくていい。読みやすい。
図書館内覧で登場した難聴の女の子が好きな人から勧められて読んだ本のタイトルが『レインツリーの国』だった。そうか、あの時彼女は、この物語を読んで、難聴の自分にも恋ができるんだと信じたんだった、という繋がりになるスピンオフ恋愛小説です。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年12月3日
- 読了日 : 2021年12月3日
- 本棚登録日 : 2021年11月16日
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