デッドエンドの思い出 (文春文庫 よ 20-2)

  • 文藝春秋 (2006年7月7日発売)
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感想 : 914
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よしもとばななは、ずーっと昔に『キッチン』を読んで以来でした。もうそのキッチンも、記憶が薄くなってしまって、よしもとばななってどんなだったっけ?という動機の読書でした。

『デッドエンドの思い出』は5つの短編が綴られています。

どれもかなりその人にとっては過酷な、でもあり触れたともいえる過去の心の傷から、ふとした出会いで吹っ切れていく時の心情の変化が描かれてます。最後の『デッドエンドの思い出』がいちばん良かったかな。

辛い事から抜け出られる瞬間って、何か劇的な事や直接的な強い言葉とかで助けられるのではなくて、こんな風だなと思う。どの話も、読後がふわっとあったかく、ちょっと疲れている時や、何かサラッとしたサプリが欲しいような時に読むといいかなという本でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年10月4日
読了日 : 2020年10月4日
本棚登録日 : 2020年10月4日

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