ローマ人の物語 (5) ― ハンニバル戦記(下) (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2002年7月1日発売)
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なんということだ。分かっていながらも、やはりハンニバルの失脚と死、カルタゴの消滅は心に大きな穴を開ける。スキピオとハンニバルが同じ年に亡くなるとは、全く映画のような展開だ。そして、ポエニ戦争後のローマの所業はどうしたことだろう。カトー1人のせいではあるまい。カルタゴは消滅させなくても良かったのではないか、とやはり思わざるを得ない。そして、カルタゴに対しても、どうしてその心意気をハンニバルが活躍していた時に出せなかったのか、と虚しくなる。あの時にローマのように挙国一致していれば、ローマではなくカルタゴが覇者となっていたかもしれない。
これからのローマはどうなるのか。楽しみだ。

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感想投稿日 : 2023年9月24日
読了日 : 2023年9月24日
本棚登録日 : 2023年9月24日

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