ハドリアヌス帝。なかなか興味深い皇帝だった。ただ、学生の頃に世界史で習った、五賢帝、パクスロマーナのイメージとは違った。やはり、テストのために覚えた用語集の言葉と物語、小説として描かれる当時のローマとではイメージの膨らみ方が違う。ハドリアヌスはその最たる人かなぁと思う。塩野さんはあまり良くは書いていないが、嫌いじゃないキャラクターだなぁと思った。五賢帝と一括りにされる意味もなんとなく分かる。1人が欠けてもローマ最大領土は得られなかったし、その維持も平和もあり得なかった。その中でのハドリアヌスの働きぶり、統治ぶりは実にハドリアヌスらしく他の皇帝ではできなかったのだろうなと思った。
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- 感想投稿日 : 2024年2月4日
- 読了日 : 2024年2月4日
- 本棚登録日 : 2024年2月4日
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