漱石・子規往復書簡集 (岩波文庫 緑 11-16)

制作 : 和田茂樹 
  • 岩波書店 (2002年10月16日発売)
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本棚登録 : 166
感想 : 15
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もはや聖書。
『墨汁一滴』『病床六尺』を読み乍らも、じわじわと明治35年9月に近付く毎に辛くなり、中座してこちらを読み始めました。結局一気に読んでしまった…

当時から既に評価ある立場で活躍し乍ら、奢る事の無い明治の青年2人の、屈託の無い遣り取りがたまらなく新鮮でリアルで…燃えます(笑)
コンパクトな文庫でありながらこれだけ濃厚な内容と、ちょいちょい挟まれる貴重な絵や写真があるのも、非常にありがたい一冊です。


改めて思う事は、リアル学生の時分に何故もっとこういう楽しみ方が出来なかったんだろうかと。純文学のハードルをやたら上げて詰まらなくしている教科書が恨めしい、等と自業自得と知り乍らもぼやいてしまう…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年4月21日
読了日 : 2018年4月18日
本棚登録日 : 2018年4月21日

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