皆さん、高評価の作品のようです。なかなかに、ヘビーな、内容、みたいですが、ラスト近くで、「朝が来る」ようなので、読んでみたいです。
2020.9.19
何度か、読み返した。
結婚、妊娠、子育て。すべてに経験の無い私だが、登場人物の人生の重み、心情などがリアルに感じられた。 第一章で、佐都子が、息子「朝斗」が幼稚園で起こした事件に対してキッパリ我が子を信じる母としての対応を、尊敬した。
不妊治療、養子縁組をへて、栗原夫妻は、特別養子縁組として朝斗と名付けた赤ちゃんを、授かる。それまでの、佐都子の、そして夫の清和の心の葛藤。
そして、朝斗の実の母親である、片倉ひかり。
まだ中学生のうちに、彼氏の巧との赤ちゃんを出産。養子縁組を仲介する団体「ベビーバトン」によって、栗原夫妻に引きわたされるまでの、自分の赤ちゃんに対する思い。美しい空を見上げて、逃げることも、育てることもできない代わりに、おなかの中の子と、すごくきれいな空を見たことを覚えていよう、と涙したひかりに、心がつまされる。その後のひかりの、つらいつらい人生。
ラストに、そのひかりが、生きていても仕方ない、雷に、打たれてしまいたい。と思った時、ひかりの事情を理解した佐都子がひかりを抱きしめるシーンに、感動した。佐都子が、「一緒に行こう」と声をかける。 どうか、この先、ひかりが幸せになれますように。皆が希望を持って生きていけますように、と思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年8月30日
- 読了日 : 2021年1月16日
- 本棚登録日 : 2020年8月30日
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コメント 6件
りまのさんのコメント
2020/09/06
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2020/11/01
りまのさんのコメント
2020/11/01
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2020/11/01
kuma0504さんのコメント
2020/11/27
りまのさんのコメント
2020/11/27