レインツリーの国 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2009年6月27日発売)
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感想 : 2675
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再読です。

私に〝言葉にこだわる〟という軸をくれた作品です。
〝聞く〟と〝聴く〟の違いは意識しています。

私は〝偏見〟というのは「なくすもの」ではないと思うんです。「自分の中に偏見はある」と自覚することが大切だと思うんです。

例えば「元殺人犯の人」を「殺人をしたことがない人」と一緒にはできないじゃないですか。
やっぱり〝知ってしまえば〟偏見は生まれてしまうと思います。

それでも、
「元殺人犯の人」ではなく、「(元殺人犯の人)Aさん」として向き合うことが大切だと思うんです。

これは極端な例えですね。

身近だと、「店員さんに態度が悪い人」は自分の常識ではあり得ないです。
でも、たまたまそれを見たからって「あの人はこういう人間だ」って思ってしまうのは怖いことです。

6面のサイコロは1面だけ赤い。
たまたまその部分を見てしまったのかな。って思うようにするのが私のコツ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年12月26日
読了日 : 2021年12月26日
本棚登録日 : 2021年12月26日

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