生と性がテーマだと感じた。
性欲は人間が生きて生きて行く過程では必ずや通過する本能であるものの、とかく影での存在となりがち。
しかし本書では大胆な描写がされ、これが文学?とも。図書館で読むのは場違いな感じを受けた。
ただ戦争時代の思い出が語られる「朧月夜のスーヴェニア」は、出征した許嫁を待つ女性と、彼女に近づく男性の物語は、実際にはよくあったことだと思う。
また幼なじみの男女の心の揺れを描く短編「銀紙色のアンタレス」が良かった。
それまでの性描写の激しさからヒヤヒヤしたが、最後は思春期の青年の淡い恋と切なさを感じることが出来た。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年1月11日
- 読了日 : 2023年1月11日
- 本棚登録日 : 2023年1月9日
みんなの感想をみる