やっと上巻読み終えた。半分でそんな気分。
高校の時は読み進められなかった。
超有名だけど、その複雑すぎる話の展開で読み切るのも難しい。
ミステリーという形を取ってるけど、そんなにテンポよく進んでいく代物ではない。こっちが騙されてる気分になって、何がなんだかわからなくなってくる。
印象的だったのは、正木教授の「キチガイ地獄外道祭分」とか「脳髄論」などの突飛な論文の主張を通して、夢野久作自身、精神病患者の対応への問題意識を強く感じてたこと。辛辣な言い回しも多い。
夢野さんがこれ書いた20世期前半とかで脳科学的、心理学に目を向ける人というのは稀すぎるのでは?こういう要素を持つミステリーが生まれるには、あまりにも医学や世間の関心とかけ離れている時代だっただろうと思うと、作品のすごさが増す。
下巻、読もうと思う。頑張らないといけないが。
あとチャカポコが頭から離れない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年4月15日
- 読了日 : 2020年4月15日
- 本棚登録日 : 2020年4月15日
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