予想どおりに不合理  行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

  • 早川書房 (2013年8月22日発売)
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1章 相対性の真相
値の張るメイン料理をメニューに載せると、たとえそれを注文する人がいなくても、レストラン全体の収入が増えるということだ。
→メニューの中で1番高い料理は注文しなくても、次に高い料理なら注文するか。そのため、値段の高い料理を1つ載せておくことで、2番目に高い料理を注文するようお客を誘うことができる。

4章 社会規範のコスト
「お金vsプレゼント」
何かしてもらったお礼にお金を渡すことによって気分を害することはあっても、ちょっとしたプレゼントで気分を害する人はいない。

「デート相手には金額を伝えるな」

7章 先延ばしの問題と自制心
「決意表明で、なりたい自分になる」
デザートの誘惑から逃れてみせると心に誓うダイエット中の人、消費を抑えて貯蓄を増やそうと誓いを立てる家族。自制との戦いはまわりにあふれている。
→高圧的な「外からの声」が命令をくだせば、ほとんどの人が気をつけの姿勢になるということだ。

10章 予測の効果
「雰囲気が高級なら味も高級に感じる」
私たちの味覚でさえ、ちょっとした情報で大きく影響を受けてしまう。

11章 価格の力
プラセボ効果や高いものがよい品質だと思い込みやすい特性が示されている。本来は、何の意味もない薬であっても私たちが価値があると思い込むことで、本当に価値があるものになってしまう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年10月11日
読了日 : 2022年10月11日
本棚登録日 : 2022年10月3日

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