異類婚姻譚

著者 :
  • 講談社 (2016年1月21日発売)
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本棚登録 : 2705
感想 : 432
3

今村夏子の分からなさがクセになってしまう、と言うと
友達から本谷有希子の異類婚姻譚も似たような分からなさがあるよ、と勧められて手に取った。

確かに、不気味な話である。
夫婦がだんだん似ていき、顔だけでなく言動も似てくる話。
一緒に住んでると似てくるというのはよく聞く話で、私も実際に似てるねと言われる。

今村夏子ワールドの不気味さはある意味おとぎ話のようで、現実味がなくてそれがクセになる楽しさがあったけれど
異類婚姻譚は妙に現実味があって、また違う不気味さだった。
最終的に夫の「形態」は全く異なったものになる。
そして妻も、その寸前のところまで行っていた。
キタヱさんはあのとき何と言っていたんだろう…

ほかの短編3作は本当に短くて
読みやすかったけどやっぱりわからない世界観だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 講談社
感想投稿日 : 2021年3月13日
読了日 : 2021年3月13日
本棚登録日 : 2021年3月13日

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