過去の作品の「海に眠る花」が好きで、購入してみました。結構過去作品は歴史ものが多く、春菊先生の現代ラブコメは新鮮でした。
私は、春菊先生が描かれる話自体、どれも好きなのですが、その魅力の一つは、主人公の考え方です。
純情ロマンチカは、自分のお兄ちゃんに片思いしている作家のウサギさんに苦悩する高橋美咲少年の話です。普通の一般庶民代表である美咲は、セレブでどこか浮世離れした思考のだいてんてーのウサギさんに振り回されます。それは一般庶民でありごく普通の考えの持ち主だから、ボンボンで庶民に憧れるウサギさんに振り回されるかと思われるのですが、そこには美咲ならではの考え方や価値観(すごく前向きで好印象なのです…)に惹かれて結局美咲にウサギさんは固執してしまうのです。
もう一つの魅力は、ウサギさんだと思います。大人の落ち着きとたまにある浮世離れ言動とのギャップも攻の魅力だと思います。
そのウサギさんが惹かれるところである美咲の価値観+大人の落ち着きと恋してる人間だからこその焦りや不安の言葉=純情的絆深まるという魅力を兼ね揃えているのが、純情ロマンチカだと思うわけなのです。
そんな私は、同時収録の純情エゴイストが大のお気に入りなのです…。
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カテゴリ:
BL
- 感想投稿日 : 2008年8月31日
- 本棚登録日 : 2008年8月31日
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